切開リフト

切開リフト

surgical information

      
皮膚と皮膚組織を切開し、顔のたるみを全体的に引き上げる施術です

このような方にオススメ

  • フェイスラインや首などのたるみ、シワ、もたつきが気になる方
  • スレッドリフトなどのたるみ治療では物足りない方
  • シャープなフェイスラインになりたい方
  • 劇的なリフトアップ効果を求める方 

切開リフトとは
explanation of treatment

切開リフトとは皮膚と皮膚組織を切開し、顔のたるみを全体的に引き上げる施術です。 
スレッドリフトやハイフに比べてより効果的にフェイスラインや首のライン、もたつきをしっかりと長期に渡って引き上げることができ、引き上げることで肌にハリも出てきます。 患者様のお悩みに合わせて部分的なアプローチも可能です。脂肪吸引、脂肪注入と合わせて行うとより効果的です。

切開リフトの原理とSMASと
リガメントの構造について
surgical method

顔の皮膚や表情筋の張りはSMASリガメントにより保たれています。
表情筋はSMASだけでハリを保つことが難しく、リガメントがハリを保つサポートをしています。
SMASやリガメントは顔の皮膚においてとても大切な構造であり、シワやたるみに大きく関係しています。 SMASやリガメントは食生活や生活習慣、肌の乾燥などが原因で加齢と共に老化していきます。 SMASやリガメントが老化すると弾力が無くなり、皮膚や皮膚組織が支えられず、シワやたるみの原因になります。 リガメントは肌の柱の役割をしていて、老化してパワーが無くなってしまうと柱と柱の間にシワやたるみが発生します。

頬骨リガメント頬骨のあたりにあります。頬の肉(メーラーファット)が垂れ、ほうれい線の原因になります。

咬筋前リガメントほうれい線〜マリオネットラインにあります。ほうれい線だけでなく口角も下がる原因になります。

下顎リガメント口角やや下あたりにあります。マリオネットラインや首のたるみの原因になります。

 

切開リフトは表情筋のSMASを引き上げることで上に乗ってる皮膚や皮下組織のリフトアップをはかる施術です。
必要に応じてSMAS法やHigh SMAS法ではリガメント処理を行うことが多いです。

リガメント処理をするメリット

SMASをけん引する際にリガメントがあることで抵抗になることがあり、リガメントを処理することで、より効果的にリフトアップをすることが出来ます。

リガメント処理をするデメリット

効果には個人差があり、リガメントが緩く、SMASを引っ張り上げるだけでシャープなラインが出来る方もいますが、リガメントがしっかりしていてリガメントの奥に引っ張る力が伝わりにくい方もいます。 また、リガメントは顔の表情を作る大事な顔面神経の近くを走っています。一度リガメントを処理すると顔面神経の損傷リスクが高くなるので再度手術することは難しくなります。ですので、リガメント処理を伴うSMAS法、High SMAS法を検討している方は人生のどのタイミングで行うかよく医師と相談しましょう。

 

手術方法
surgical method

SMAS法

たるみに大きく影響を与える広頚筋と繋がっている「SMAS」は顔の広範囲に形成されている表在性筋膜のことです。
この筋膜はたるみに大きく関係する「コラーゲン」や「エラスチン」によって作られています。
このSMASも皮膚と一緒に引き上げると効果持続も長く、最大限のリフトアップ効果を発揮することが出来ます。

リガメント法

SMAS法、High SMAS法ともに行う方法です。
リガメントとは顔の複数箇所に存在する腱組織のことで、脂肪、筋肉、皮膚と骨をつなぐ靭帯です。 貝柱のような細い繊維状の束になっているのが特徴で、脂肪を支える役割をしています。 こちらもSMASと同様「コラーゲン」や「エラスチン」により作られています。
たるんでいる皮膚を引き上げようとすると、リガメントが皮膚と骨を固定しているのでたるみの引き上げを邪魔して十分なリフトアップ効果が出ない場合があります。 その場合、リガメントを皮膚と切り離し、引き上げた状態で再度縫合することで固定力が強化されます。
デメリットとしては切開範囲が広いのでダウンタイムが長くなってしまいます。

切開リフトの種類
surgical method

MACSリフト

  • 頬のたるみが気になる方
  • たるみが少ない方
  • 切らないたるみ治療で効果が得られなかった方
  • ダウンタイムを長く取れない方

ミニリフトとも呼ばれています。
MACSリフトは耳前部分を最小限に皮膚切開し、SMASの裏面を剥離せずに引き上げる手術です。 皮膚とSMASを糸で引っ張り上げ、耳前部で固定をし、頬をリフトアップします。
耳の裏は切開しないので傷が比較的目立ちにくいです。 肌を引き締める効果があるので、垂直に皮膚と皮下組織を引っ張り上げることで肌の老化にも効果的です。
SMASの裏側は剥離しないので顔面神経の損傷の心配も少なく、術後の腫れもSMASリフトと比べると少ないです。
手術方法は耳前のこめかみ部分を最小限に切開し、垂れ下がった皮膚とSMASを糸を用いて丸く結び、垂直に引っ張り上げます。
残った皮膚を切除し、耳の前で固定し縫合します。


SMASリフト

効果のある部位 法令線下部〜マリオネット、首からフェイスライン
  • ほうれい線下部のたるみが気になる方
  • 下顔面のたるみを引き上げたい方
  • 深いシワがある方
  • 大きな変化を求める方

SMASリフトとは最もリフトアップ手術の中で使われている手術でダブルレイヤーフェイスリフトとも呼ばれています。
皮膚を引き上げるだけでなく、皮下剥離を行い、皮膚の下のSMASの下のリガメントを必要に応じて処理し、剥離する方法です。
筋膜内部の組織ごと引き上げることで、しっかりとリフトアップ効果が出て持続効果も高いです。

High SMASリフト

効果のある部位 法令線中部〜マリオネット、首からフェイスライン
  • 他のたるみの治療では効果を感じられなかった方
  • すでに老化が進行し、糸のリフティングではシワの改善が難しい方
  • 強力なリフティング効果が欲しい方
  • ほうれい線が深い方
  • 顎ラインが垂れている方
  • 口周りの変化を求めている方

肌のたるみと筋膜のたるみを同時に挙上し、胸骨リガメントを外すことにより、頬部分〜ほうれい線の中央部から上部までリフトアップします。
下顔面部と中顔面部を同時にリフティングするので頬のたるみや口角のシワだけでなく、ほうれい線、ゴルゴ線、首まで同時に改善することが出来るので、ダウンタイムは長めになります。
中顔面のたるみ、ほうれい線、頬、顎、首のたるみ、太く深くシワに効果的です。

※ネックリフトについて
ネックリフトは単独で行うことは少なく、SMASリフト、High SMASリフトと合わせて行うことが出来ます。
切開ラインが耳後ろまで伸びますが、首のたるみも顔と同時に改善することが可能になります。(別途費用)

ダウンタイム
progress

当日

ドレーンという管を挿入し、圧迫を行います。
術後、横になっている時間が長いと腫れが長引く原因になります。
体が元気になってきたら日中はなるべく体を起こして、歩いたりするようにしましょう。
夜間もなるべく頭を高くして休むと腫れが抑えられます。
熱いもの、辛いもの、飲酒、喫煙は痛みが悪化したり腫れが長引きやすいのでお控えください。

翌目

ドレーンの抜去をします。ドレーンの抜去後、洗顔が可能です。3日目までは冷却をすると腫れの悪化を防げます。 シャワーが浴びられるようになります。

術後1週間

抜糸をします。 抜糸後からメイクが可能です。 可能であればこの頃までフェイスバンドを装着します。
その後、圧迫用のテープを貼っていただきます。 湯船に浸かっての入浴が可能になります。 軽い運動は可能になります。

術後2週間

この時期に一気に腫れが引いてきます。
マスクを付ければ大抵の方はお仕事にも復帰できる程度です。 軽い運動はこの頃から可能です。
様子を見ながら徐々に行いましょう。

術後1ヶ月

圧迫テープを取ります。傷が極めて目立たなくなってきて傷あとが赤く、硬くなります。
腫れは引きますが、フェイスラインはまだボヤケており、変化がわかりにくい状態です。
激しめの運動ができるようになります。

術後3ヶ月

傷痕が徐々に落ち着いてきます。

経過
progress

  • 個人差はありますが、術後痛みが出ます。痛み止めをお渡しいたします。
  • 腫れやむくみが術後1〜2週間ほど続きます。1週間は圧迫固定をしていただきます。
  • 頭皮内切開を行った場合はしばらくの間一部髪の生えない場所があります。
  • 術後、腫れの影響で一時的に会話や食事がしづらくなりますが時間の経過と共に落ち着いていきます。
  • 毛染めは1ヶ月ほどお控えください。

術前の注意事項
progress

  • 経口避妊薬を内服されている方は手術1ヶ月前より内服を中止してください。
  • 喫煙されている方は手術決定次第、術前術後1ヶ月程度必ず禁煙してください。傷の治りに影響が出たり、皮弁の血流が悪化し、壊死するリスクが増えます。
  • 手術前は風邪など引かないように体調管理をしっかりとしてください。
  • お水やお茶は施術2時間前まで、食事は施術6時間前までに済ませておいてください。

リスクと合併症について
about risks and infectious diseases

  • 傷あとが目立たない部分を切開しますが、皮膚を切開する以上、傷あとが残るリスクがあります。
  • 耳下腺という唾液を作る臓器が損傷された場合傷口から唾液が漏れる場合があります。傷口の処置をすると多くの場合は改善できます。
  • 手術で剥離した部分が触った時の感覚が弱く感じます。時間と共に改善されます。
  • 皮膚の部分的な壊死のリスクがあります。タバコを吸われる方や再手術の方では剥離した皮膚の血流が不安定になりやすく、皮弁の先端部が部分的に壊死するリスクがあります。傷口の安静を守ることで治癒していくことがほとんどですが、場合によっては壊死した皮膚を取り除く必要もあります。
  • 切開のデザイン上、もみあげが短くなりやすいです。
  • 顔面神経の近くを触るのでしびれや表情筋の動きが鈍くなり、歪みや表情の左右差が出現する可能性があります。術後1~2週間以内で回復することが多いですが、長い場合3~6ヶ月程度かかる場合があります。
  • 体調不良などの理由で麻酔科医師の判断により手術を中止にする場合があります。
  • 血腫、縫合不全、内縫合した糸の露出、感染、後戻りなどのリスクが5〜10%ほどあります。必要であれば、血腫除去、抗生剤治療、再手術や追加手術を行うことがあります。
  • 抗凝血薬療法、子供、妊娠中または授乳中、活動期の皮膚疾患、出血性疾患、コントロール不良の糖尿病、単純性ヘルペス、てんかん、自己免疫疾患の方には治療を推奨しません。
  • 治療により通常と異なる出血、血腫、腫脹などを形成した場合、予期出来ない副作用または合併症が生じた場合は必要な治療を行いますので、当院の指示に従ってください。

施術料
price list

施術(税込)
価格
MACSリフト
通常
¥880,000
モニター
¥616,000
SMASリフト
通常
¥1,100,000
モニター
¥770,000
High SMASリフト
通常
¥1,320,000
モニター
¥924,000
ネックリフト
通常
+¥550,000

※保険適応の方は保険にて治療させていただきます。
※各種クレジットカードでの支払いが可能です。

スキンクリニック山本皮フ科形成・美容外科

スキンクリニック山本皮フ科
形成・美容外科

【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
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