surgical information
生まれつき乳頭が突出しておらず、乳輪よりも
乳首が凹んだ状態のことを陥没乳頭といいます。
日本人女性の10人に1人が陥没乳頭だと言われています。
陥没乳頭は見た目が不自然なだけでなく、その部分に汚れが溜まりやすく衛生面的にも問題が深刻です。
また赤ちゃんに母乳を飲ませづらい「授乳障害」となる可能性もあり、乳頭の炎症や乳腺炎の原因にも繋がります。
40歳未満で将来授乳予定のある方は保険適応になります。
また、指で引っぱり、刺激で突出する場合は「仮性陥没乳頭」突出しない場合は「真性陥没乳頭」といいます。
正常な乳頭は乳頭部分が乳輪より突出している状態をいいます。
乳頭を指で引っ張ったり、刺激を与えると突出するが、またすぐに引っ込んでしまう場合を仮性陥没乳頭といいます。
乳頭に指で引っ張ったり、刺激を与えても突出しない場合を真性陥没乳頭といいます。
乳管(乳腺で作られた母乳を乳首まで運ぶパイプの役目を担っている管)が未発達で短いため、内側から引っ張られている状態になると陥没するといわれています。
陥没の状態によって様々な手術方法があります。
●難波法
こちらは軽度〜重度の方にオススメです。
乳頭の周りの両端でZ型に切開し、乳腺を傷つけないように乳頭を引っ張りだし、安定する位置で固定し、基部を引き締めて再陥没を防ぎます。
●酒井Ⅱ法
ナイロン糸で陥没している乳頭を引き上げます。
引き上げた乳頭をメスで縦に切開し、陥没させてしまう原因の乳管周りの線維性索状物を処理し乳頭を引き出していきます。
最後に三角真皮弁を作り、左右の三角真皮弁を乳頭基部から持ち上げ互いにクロスさせてブリッジとし、再陥没を防ぎます。
はじめに局部麻酔や笑気ガス麻酔をします。
ナイロン糸で陥没している乳頭を引き上げます。
メスで乳頭を縦に切開します。
乳頭を陥没させる原因になる、繊維性索状物を切断して解除します。 乳管や知覚神経を温存しながら索状物を切断することにより、陥没乳頭になる原因を除去しつつ、授乳機能を温存することが可能となります。
乳頭乳輪基部から三角真皮弁をもち上げクロスさせます。
これがブリッジとなり、乳頭を支え再陥没を防ぎます。
さらに乳頭基部で三角弁を形成し立ち上げ、乳頭基部を締め付けることで乳頭の再陥没を防ぎます。
縫合し、手術終了です。
どちらの手術も手術時間は60分程度で、一ヶ月程で傷は目立たなくなります。
抜糸をするため来院していただきます。
入浴、サウナ、岩盤浴は抜糸翌日から可能になります。
軽い運動は抜糸当日より可能になります。
※保険適応の方は保険にて治療させていただきます。
※各種クレジットカードでの支払いが可能です。
【時間】午前 9:30~12:30 午後 14:30~18:00
【休診日】土曜午後(不定期)・木・日・祝日